第39回日本障害者歯科学会総会および学術大会in倉敷 第2回アジア障害者歯科学会(AADOH)併催

大会長挨拶

顔写真

公益社団法人日本障害者歯科学会
第39回総会および学術大会

大会長 江草 正彦

(中国地方障害者歯科臨床研究会 会長)
(岡山大学病院スペシャルニーズ歯科センター 教授)

会員の皆様にはますますご清祥のことと拝察申し上げます。

昨年は東京オリンピック・パラリンピックが開催され、「多様性と調和」がテーマでした。

これから世の中が豊かになるためには、「多様性と調和」をどのように取り入れるかが重要です。日本障害者歯科学会はまさに「多様性と調和」を主要なテーマとする学会です。

さて本年は、私ども中国地方障害者歯科臨床研究会が主管となって、 11月に第39回日本障害者歯科学会総会および学術大会を岡山県倉敷市にて開催いたします。今回は、 第2回アジア障害者歯科学会(AADOH:Asia Association for Disability and Oral Health):柿木保明大会長との併催となります。

現状では、コロナ禍後の対面での開催を予定していますが、感染対策には十分注意を払いながら行います。

学術大会のテーマは“「いきる」を支援する歯科医療―地域医療と福祉の連携―”としました。

「いきる」という表現は、障がいを有する方が「活き活き」と「生きがい」を持って,生活していただきたいとの願いを込めています。

障がいのある方は、 福祉の制度を利用して生活していることが多く、障害者歯科はその制度との連携が強く求められます。しかし、地域の歯科医療機関では福祉の情報が少なく、連携の方法がよくわからないのが現状です。歯科医療従事者にとって、障がいのある方の日常を支える福祉への共感と理解は必須です。障害者福祉と医療の架け橋となる当学会の役割は大きいと考えられ、参加される皆様と今回のテーマを共有できるように大会を企画しました。多くの方々のご参加を心よりお待ち申し上げます。